徹底活用


PDFを分割する

『Adobe Acrobat』と『PDF作成支援ツール』を使ったPDFの分割方法をご紹介します。

『Adobe Acrobat』を使って分割する方法


『PDF作成支援ツール』を使って分割する方法


『Adobe Acrobat』を使って分割する方法
  3種類の分割基準の中から選択することが出来ます。
   A ページ数
   B 分割後のファイルサイズ
   C 最上位のしおり


ページ数による分割
ページ数による分割は、その名の通り指定したページ数毎に、別ファイルに区切っていきます。
ページ数を[5]にして分割をすると、元ファイルの1ページから5ページを1個めのファイル、6ページから10ページを2個めのファイルとして、別名で保存します。

 まず、「ツール」サイドバーの「ページを整理」を選択します。

次に、整理のメニューの中から【分割】を選択します。

「文書の分割方法」で「ページ数」を選択します。

「ページ数」で何ページごとに分割するかを指定し、【分割】ボタンをクリックします。

分割されたPDFは、初期値では元のPDFファイルと同じフォルダーに作成され、ファイル名は「元のファイル名_Part1.pdf」のように、元のPDFファイル名の後ろにユニークな文字列が付加されます。これらの設定は任意に変更可能です。


ファイルサイズでの分割

「分割方法」で「ファイルサイズ」を選択し、ファイルサイズを指定して【分割】をクリックします。指定したサイズ以下のPDFに分割します。分割箇所の指定は出来ません。


しおりによる分割
一番良く用いる方法です。文書という性格上、内容の区切りが良い箇所で分割することも多いと思います。
しおり(ブックマーク)を作成してある文書の場合、しおりの最上位ごとに分割ができます。分割の基準とできるのは最上位のしおりのみです。
ここではサンプルを用いて説明します。サンプルのPDFには9つの最上位しおりがあり、その下に中分類のしおりが設定されています。

「分割方法」で「上位レベルのしおり」を選択して【分割】をクリックします。

最上位レベルのしおりの最初のしおりから次のしおりまでを1つのPDFとして分割できます。

PDFが、最上位のしおりの数で分割されました。

【出力オプション】

「出力オプション」をクリックすると、「出力オプション」ダイアログボックスが表示されます。

  • 「ターゲットフォルダー」
    「コンピューター上のフォルダー」を選択し[参照]ボタンをクリックすると、保存するフォルダーを指定出来ます。分割したPDFは指定フォルダーに出力されます。
  • 「ファイルラベル」
    分割後のファイル名フォーマットを指定出来ます。初期値では「元の名前の後にラベルと番号を追加」となっており、ファイル名は「元のPDFファイル名_Part1.pdf」とファイル名の後に「_PartN」が付くようになります。
  • 「ラベルを使用」
    分割後のファイル名にラベルを付けるかどうかを選択します。ラベルの文字列を指定出来ます。
  • 「元の名前とラベルの間に区切り文字を使用」
    区切り文字を入れるかどうかの選択です。区切り文字を指定出来ます。

【Acrobatの分割機能の手の届かないところ】


Acrobatの標準の分割機能でも、しおり情報を元にした分割は出来るのですが、少し機能に制限があります。それは、
 ・分割の判断に使用できるのは「最上位のしおり」のみ
 ・「最上位のしおり」があると、本当は分割したくない場所であっても【分割】されてしまう
 ・レベルを問わず任意のしおりの場所で分割指定できない
 ・分割後のファイル名が一律指定のフォーマットになる
です。


これらの要望に対応できるのがキャルシストに搭載している『PDF作成支援ツール』です。

『PDF作成支援ツール』を使うと、

 ・「最上位のしおり」「下位のしおり」レベル混在で分割指定できる
 ・しおり階層一覧を見ながら、任意のしおりの場所で分割指定できる
 ・分割後のファイル名は自由に指定できる

 

Acrobatの分割機能の手の届かない作業が、簡単に出来ます。

『PDF作成支援ツール』を使って分割する方法

【PDF分割】タブをクリックします。

PDFを指定すると、しおり情報を第3階層まで自動で読み込みます

分割したいしおりのところに【PDFファイル名】を入力します。
しおり第3階層までの任意の箇所で分割できます。分割後のファイル名も自由に入力できます。

【想定容量取得】をクリックすると、分割後のファイルサイズを事前に確認出来ます。

分割後のファイルサイズを確かめながら、ファイルの分割箇所を細かく調整出来ます。

分割後のファイル名は、統一された規則だけでなく別のファイル名フォーマットも混在できます
REPORTnn.PDFの連番設定はもちろん、特定のしおりの箇所だけ別名として、REPORTnn.PDFの連番から除外して分割するなども、容易にできます。

 

【例】 「1-8参考資料」を報告書の納品物から除外する場合
「1-8参考資料」のファイルサイズが数十MBを超え、大きすぎるなどの理由で提出対象から除外する場合、連番を設定しつつ、不要なしおりの箇所のページだけ除くことが出来ます。

分割後のファイルにも、しおり情報(自身と下位レベルのしおり情報)は保持されています

分割時にしおり情報がクリアされることはありません。

『PDF作成支援ツール』は『キャルシスト』に標準で搭載されている機能です。
『PDF作成支援ツール』は「Acrobat Ⅹ」「Acrobat Ⅺ」「Acrobat DC」「Acrobat 2017」に対応しています。

 

『PDF作成支援ツール』は【分割】以外にも
 【しおりの反映】…‥複数ファイルのしおり情報を結合、結合したしおり情報を元のファイルに反映
 【PDF一括作成】…‥登録した大量のファイルをバッチ処理で自動でPDF変換
 【PDF結合】…‥大量のPDFファイルの一括結合
 【ページ番号追加】…‥並べ替えをして結合したPDFへのページ番号等の追加

が高速で処理できます。